還暦祝いの祝辞・スピーチ・挨拶の基本パターンと例文

2022年9月30日

還暦祝いのスピーチ

親戚や友人・知人が集まって還暦祝いの会を開催する場合や、仕事関係、学校・習い事の先生の還暦祝いパーティーなど、大人数での還暦祝いではお祝いのスピーチをする機会もでてきます。

お祝いのスピーチのことを祝辞と言います。
祝辞を頼まれたら、準備をしておかないと、緊張して頭が真っ白に・・・という事態にもなりかねません。

ここでは、一般的な祝辞パターンと還暦祝いのスピーチの例文を紹介します。
長くなると出席者が飽きるので3分程度を目安に準備するといいでしょう。

還暦祝いの祝辞の基本パターン

祝辞や挨拶の基本パターンです。
相手との関係をふまえて、アレンジして下さい。

step
1
お祝いの言葉

お祝いの言葉を述べます。
例)「○○さん、還暦おめでとうございます。」 「本日はめでたく還暦を迎えられ、誠におめでとうございます。」など。

step
2
自己紹介

自分の名前や主役との関係を述べます。
例)私は○○さんの大学時代の友人の△△です。

step
3
還暦を迎える人のエピソードや思い出

人柄がわかるエピソードや場が盛りあがる思い出話などを語ります。

step
4
これからの活躍や健康を祈る言葉

これからの活躍を期待する言葉を述べます。
例)今後も、仕事に趣味にますますご活躍されることを心より願っております。

step
5
結びの言葉

結びの言葉を述べます。
例)「以上、お祝いの言葉とさせていただきます。ありがとうございました。」「本日は、誠におめでとうございました。」など。

還暦祝いのスピーチの例文

仕事関係での還暦パーティーでの祝辞・挨拶

○○さん、 本日はめでたく還暦を迎えられ、誠におめでとうございます。

私は10年前に○○さんのご指導の下で、一緒に仕事をしておりました△△です。
○○さんは、時に厳しく、時に親身になって、未熟な私達を見捨てずにご教示くださいました。

○○さんとの思い出で一番心に残っているのが、××というプロジェクトに一緒に参加した時のことでございます。プロジェクトは難航いたしまして、何度も挫折しかけました。
その時に「今度はこうやってみよう」と視点を変えて方向性を示して下さったのが○○さんで、私達はそのような考え方があったのかと目からうろこが落ちる思いで、必死にプロジェクト成功に向けて頑張ることができたのでございます。
従来の思考にとらわれずに柔軟な発想を持って、粘り強く物事にあたっていく姿勢は私達が○○さんより学んだもので、そのおかげで今現在の私が存在するといっても過言ではなく、○○さんには感謝の思いでいっぱいでございます。

還暦は長寿のお祝いの一つですが、男性の平均寿命が80歳と言われる昨今におきましては、 60歳はまだまだ若い年齢です。
実際、○○さんも仕事にゴルフに社会活動にと精力的に行動されていらっしゃって、我々若いものより元気なのではないか、本当に60歳なのかと常々思っている次第であります。
○○さん、今後も、仕事に趣味にますますご活躍されることを心より願っております。そして、私たち若輩ものへのご指導・ご鞭撻も引き続きよろしくお願いいたします。

以上、お祝いの言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

 習い事関係での還暦パーティーでの祝辞・挨拶

○○先生、 還暦おめでとうございます。
私は、○○先生のご指導の下で、3年間お稽古をしております△△と申します。

今まで私は習い事の類は長続きしなかったのですが、 毎週のお稽古が楽しみで、3年もの間通い続けることができていますのも、先生の温かいお人柄ゆえでございます。
出来がよくなくても、褒めるところを見つけて気持ちよくさせて下さる、先生はそんな特技をお持ちで、単純な私は先生にうまく乗せられております。
長く続ければ、少しづつでも上達するわけで、それがまた楽しく、好循環を招いております。
先生には感謝の念にたえません。

還暦といっても、皆様ご存知の通り、先生の若々しさとお美しさは目を見はるものがあります。
私も先生のように年をとっていきたいと常々思っている次第でございます。
先生、これからも人生の先輩として、健康でどうぞ今までどおりご活躍下さい。

本日はお祝いの会にお招きいただきありがとうございました。
以上でお祝いの言葉とさせていただきます。

親族・友人との還暦パーティーでの祝辞・挨拶

お父さん、還暦おめでとうございます。

長女の××です。
還暦なんて・・・とお父さんは嫌がっていましたが、家族・親戚をはじめ、お父さんと仲のいい方々が集まっていただいて、盛大にお祝いの宴会を開くことができて、長女として嬉しく思っています。
私も子供ができると、子育ての大変さは身に沁みてわかるわけで、お父さんが私達兄弟をいつくしんで育ててくれたありがたみを、今しみじみと感じています。
そして、お父さんへの感謝の気持ちを、今日、還暦のお祝いという形にすることができて、私達兄弟は大変満足しています。

お父さんを見ていると、今の60歳は本当に若いんだなとつくづく思います。
お父さんは「年取った」と時々言いますけど、お父さんの元気さは○○さん(旦那)とほとんど変わりません。お腹まわりのサイズだけは違いますけれど。
お母さんと二人、これからの人生をエンジョイしてくれることだけが、私達兄弟の願いです。

ところで、男性の平均寿命は79歳だそうですから、まだまだ私達は安心して、お父さんを年寄り扱いすることなくすみそうです。
いつまでも元気で、お父さん担当のごん(犬)の散歩をよろしくお願いします。

本日は、お忙しい中、父の還暦の宴会に参加していただきまして誠にありがとうございました。
家族一同、厚くお礼を申し上げます。